さて、そうこうしているうちにもう冬です。
実は私、さくらのクラウドや、現在この Blog を動かしている ColorfulBox の他に、実はほぼファイルサーバー用途に、自宅で実機のサーバーを運用しています。なんだかやってることが古いですね(笑)。
そのくだんの自宅サーバー、といっても、実態は安い組み立て Kit を購入して、ハードを組んで、Gentoo Linux を入れただけのものですが、こいつの CPU ファンがどうやらお釈迦になりそうな感じです。
CPU ファンだけ交換しても良かったのですが、前にも書きしたとおり、Gentoo Linxu は、基本的にパッケージはサーバー上でソースからコンパイルするわけでして、それは Kernel も同じです。
で、最近は Kernel のコンパイルに、モジュールも含めると 30分以上かかることもままあり、ハードウェア全体も、SSD を除けばかなりの年数を使っていて経年劣化が連鎖的に起きることも考えられるので、この際、新しくパソコン工房でちょっと良いグレードの組み立て Kit + データ領域用に大容量 HDD を追加して購入しました。
というわけで、何度かに分けて、自宅サーバーの引っ越し(マイグレーション)について覚え書きを書いていきたいと思います。
で、ハードウェアを組む前に、まずはデータ領域のファイルを、新しく購入した HDD に移す必要があります。
まぁ、そう大した作業ではありませんが、覚え書きということで、一応手順を記します。
## 追加ディスク存在確認 # ls -l /dev/sd* brw-rw---- 1 root disk 8, 0 11月 18 11:02 /dev/sda brw-rw---- 1 root disk 8, 1 11月 18 11:02 /dev/sda1 brw-rw---- 1 root disk 8, 2 11月 18 11:02 /dev/sda2 brw-rw---- 1 root disk 8, 3 11月 18 11:02 /dev/sda3 brw-rw---- 1 root disk 8, 4 11月 18 11:02 /dev/sda4 brw-rw---- 1 root disk 8, 5 11月 18 11:02 /dev/sda5 brw-rw---- 1 root disk 8, 6 11月 18 11:02 /dev/sda6 brw-rw---- 1 root disk 8, 16 11月 18 11:02 /dev/sdb brw-rw---- 1 root disk 8, 17 11月 18 11:02 /dev/sdb1 brw-rw---- 1 root disk 8, 32 11月 18 11:02 /dev/sdc ## parted でパーテーションを作成 # parted -a optimal /dev/sdc GNU Parted 3.2 /dev/sdc を使用 GNU Parted へようこそ! コマンド一覧を見るには 'help' と入力してください。 (parted) mklabel gpt (parted) print モデル: ATA ST14000VN0008-2J (scsi) ディスク /dev/sdc: 14.0TB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: gpt ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ (parted) unit mib (parted) mkpart パーティションの名前? []? Data ファイルシステムの種類? [ext2]? xfs 開始? 0% 終了? 100% (parted) print モデル: ATA ST14000VN0008-2J (scsi) ディスク /dev/sdc: 13351936MiB セクタサイズ (論理/物理): 512B/4096B パーティションテーブル: gpt ディスクフラグ: 番号 開始 終了 サイズ ファイルシステム 名前 フラグ 1 1.00MiB 13351935MiB 13351934MiB xfs Data (parted) quit ## XFS ファイルシステムでフォーマット # mkfs.xfs /dev/sdc1 meta-data=/dev/sdc1 isize=512 agcount=13, agsize=268435455 blks = sectsz=4096 attr=2, projid32bit=1 = crc=1 finobt=1, sparse=1, rmapbt=0 = reflink=0 data = bsize=4096 blocks=3418095104, imaxpct=5 = sunit=0 swidth=0 blks naming =version 2 bsize=4096 ascii-ci=0, ftype=1 log =internal log bsize=4096 blocks=521728, version=2 = sectsz=4096 sunit=1 blks, lazy-count=1 realtime =none extsz=4096 blocks=0, rtextents=0 ## 追加した HDD をマウント # mount /dev/sdc1 /mnt/back/ # df -h /dev/sdb1 5.5T 4.1T 1.5T 74% /home /dev/sdc1 13T 14G 13T 1% /mnt/back ## データコピー # rsync -avh /home/ /mnt/back/
知らない間に 4 TB もデータをため込んでますね(笑)。新規追加した HDD 容量も突っ込まないで下さい(笑)。
なぜ XFS なのか、については、容量の大きなファイルが大半なので、そういったファイルを効率よく格納するのに向いているために選択しています。
で、昼前からデータコピーを開始して 9 時間弱。あと少しっぽくはありますが、まだコピーは終了しておりませんです。
今日は所用があったのでハードの組上げは手を付けられずなので、次回はハードの組み上げについて何かあれば。
その次以降、Gentoo Linux の変態的(笑)インストールの過程、そして各種ツールやサーバー類のインストールと書いていきたいと思います。
場合によっては、現サーバーではやっていない GUI(Gnome)のインストールまでするかもです。サーバーには不要ではあるのですがね。
また、現サーバーでは OpenRC という initsystem を採用していますが、これを Systemd に変更することも予定していますので、Gentoo での Systemd で詰まる点があれば、こちらについても書きたいと思います。